日本のほぼ中央に位置し、近畿地方で最大の面積を誇る兵庫県。神戸港の開港によって栄えてきたことから、「北野異人館街」や「南京町中華街」など異国情緒を感じられる撮影スポットを持つ街です。今回は、日本と異国の文化が入り交じる都市「兵庫県のオススメ撮影スポット10選」をご紹介します。
目次
兵庫県の撮影スポットの特徴
アクセス・交通手段
兵庫県は公共交通機関が発達しているので、各撮影スポットに電車やバスを利用してアクセスできます。夜景撮影のために三脚を持ち運ぶ際は、自家用車やレンタカーで移動すると便利です。
機材選びのコツ
これから紹介するスポットでは、飛行機や野鳥が撮影できるので、オートフォーカス性能と高速連写性能が高い中級機以上の一眼レフカメラがオススメ。また、レンズも35mm判換算24mm以下の広角から200mmを超える望遠までカバーしている高倍率ズームレンズを選ぶと良いでしょう。
兵庫県のオススメ撮影スポット10選
①姫路城
白鷺が羽を広げたような美しい城。
日本の代表的な城である、姫路城(ひめじじょう)。まるでシラサギが羽を広げたような美しい姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」の愛称で親しまれています。櫓(やぐら)や石垣などの土木建築物が良好に保存されており、1993年にはユネスコ世界遺産に認定されました。戦国時代の雰囲気をそのまま感じられる、複雑な通路とそびえ立つ天守閣。また、天守閣を上り、姫路市を一望できる地上6階からの景色は壮観です。さらに、姫路城の隣にある日本式庭園「好古園」では、桜や紅葉など四季折々の花が撮影できるので、撮影コースに含めることをオススメします。
撮影スポット名 | 姫路城(ひめじじょう) |
住所 | 〒670-0012 姫路市本町68 姫路城三の丸広場北側 |
アクセス | 【車の場合】 播但連絡自動車道「砥堀ランプ」「花田IC」より約15分 山陽自動車道「姫路西IC」より約25分 阪神高速・姫路バイパス「中地ランプ」より約15分 【電車の場合】 JR・山陽電鉄「姫路駅」北出口から徒歩で約15~20分 【バスの場合】 神姫バス「姫路駅北口」から「大手門前」下車、徒歩5分 |
入場料 | 大人(18才以上):1,000円 小人(小学生・中学生・高校生):300円 |
URL | https://www.city.himeji.lg.jp/castle/ |
駐車場 | あり |
②竹田城
雲海で有名な「天空の城」。
竹田城(たけだじょう)は、標高353.7mの古城山に築かれた山城。秋から冬にかけて雲海が発生し、まるで空に浮かんでいるような光景から「天空の城」や「日本のマチュピチュ」と呼ばれています。ただし、竹田城へは駐車場からバスに乗り、停留所から30分前後の登山が必須。決して平坦な道のりではありませんが、山頂に到着すると360度の大パノラマと石垣跡の、普段はお目にかかれない景色が撮影できます。竹田城全体が雲海に包まれた姿を撮影したいなら、向かいにある朝来山の「立雲峡(りつうんきょう)」から撮影するのがオススメ。シーズンになると多くのカメラ愛好家が撮影に訪れます。
撮影スポット名 | 竹田城(たけだじょう) |
住所 | 〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169 |
アクセス | 【車の場合】 北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道「和田山IC」より約10分 【電車の場合】 JR播但線「竹田駅」下車 |
入場料 | 大人 (高校生以上):500円 中学生以下:無料 |
URL | http://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/ |
駐車場 | あり |
③伊丹スカイパーク
飛行機撮影の有名スポット。
伊丹スカイパークは、航空機の騒音を和らげることを目的として開発された9haの広大な公園です。公園内の「大地の丘」にある「だんだんテラス」は、飛行機撮影フリーク御用達の人気撮影スポット。離陸する飛行機を間近で捉えることができます。3階建ての展望台「スカイテラス」では、案内板にフライトスケジュールが表示されているので、お目当ての機体がある方は確認してから撮影スポットに向かうと良いでしょう。また「ツツジの丘」には、春頃になると4種類・約14,000本のツツジが一面を彩るので、花を撮影したい方にもオススメです。
撮影スポット名 | 伊丹(いたみ)スカイパーク |
住所 | 〒664-0842 兵庫県伊丹市森本7-1-1 |
アクセス | 【車の場合】 車阪神高速道路11号池田線「豊中北出口」より約10分 【電車+バスの場合】 阪急電鉄・JR「伊丹駅」より「伊丹スカイパーク上須古」下車 |
入場料 | なし |
URL | https://www.itami-skypark.com/ |
駐車場 | あり |
④北野異人館街
洋風建築と各国の調度品が撮影できる、隠れ人気スポット。
北野異人館街(きたのいじんかんがい)は、1868年の神戸港開港により外国人の居留地として発展しました。明治から大正時代にかけて建築された洋風建築のうち、現存する20館が公開されています。代表的な建築は、ドイツ人貿易商の住居だった赤レンガ造りの「風見鶏の館」や、黄緑の外壁が印象的なアメリカ人総領事の住居「萌黄の館」。さらにイギリス人技師が建築した「英国館」では、シャーロック・ホームズの世界観が再現されており、マニアにはたまらない観光スポットになっています。各館は異なる国々の調度品が並べられており、被写体は多種多様。1日中撮影をしても飽きない、隠れ人気撮影スポットです。
撮影スポット名 | 北野異人館街(きたのいじんかんがい) |
住所 | 〒650-0003 兵庫県神戸市中央区山本通 |
アクセス | 【車の場合】 阪神高速神戸線「生田川または京橋IC」 ・山麓バイパス「三宮方面出口」 ・新神戸トンネル有料道路「布引出口」 【電車の場合】 阪急神戸線「三宮」駅・阪神本線「神戸三宮」駅・JR神戸線「三ノ宮」より徒歩で約15分 JR新幹線「新神戸駅」より徒歩10分 【バスの場合】 阪急神戸線「三宮」駅・阪神本線「神戸三宮」駅・JR神戸線「三ノ宮」駅よりシティー・ループ「北野異人館・北野工房のまち・北野坂」まで約15分 |
入場料 | 2館共通券:大人650円 (風見鶏の館・萌黄の館) 7館共通券:大人3,000円 (うろこの家とうろこ美術館、山手八番館、北野外国人倶楽部、坂の上の異人館、英国館、洋館長屋、ベンの家) 3館共通券:大人1,300円 (香りの家オランダ館、ウィーン・オーストリアの家、デンマーク館) |
URL | https://www.kobeijinkan.com/ |
駐車場 | あり |
⑤摩耶山掬星台
神戸から大阪まで見渡せる日本三大夜景の一つ。
函館山・稲佐山と並ぶ日本三大夜景の一つである、摩耶山掬星台(まやさんきくせいだい)。展望台からは、神戸市街から大阪方面まで一望でき、「1000万度ドルの夜景」と称される光り輝く景色を堪能できます。夜景スポットではありますが、訪問するなら夕方前の時間帯がオススメ。トワイライトタイムで夕景を撮影し、日が沈んでから夜景撮影を楽しめます。市街地までは距離があるので、70-200mmのような望遠ズームレンズと、長秒露光をするために三脚を用意すると良いでしょう。
撮影スポット名 | 摩耶山掬星台(まやさんきくせいだい) |
住所 | 〒657-0105 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-2 |
アクセス | 【車の場合】 駐車場より徒歩10分 【バスの場合】 市バス「摩耶ケーブル下」下車 市バス「観音寺」下車、徒歩約7分 |
入場料 | ※掬星台の入場料は無料 【まやビューライン片道】 大人:900円 小人:450円 【まやビューライン往復】 大人:1,560円 小人:780円 |
URL | https://www.feel-kobe.jp/kobe-yakei/area/mountain/03/ |
駐車場 | あり |
⑥あわじ花さじき
海に向かって広がる花畑。
あわじ花さじきは、標高235〜298mに位置する面積約15haの広大な高原です。明石海峡や大阪湾に向かってなだらかに花畑が広がり、海のブルーとカラフルな季節の花のコラボレーションを堪能できます。360度の大パノラマが望める木製の展望デッキからの眺めは壮観。風景撮影からマクロ撮影まで、幅広く楽しめます。オススメの撮影時期は、あわじ花さじきの代表的な花である「ムラサキハナナ」が開花する3〜4月頃と、淡路島で有名な「ストック」が開花する11〜2月頃。公式ホームページに開花情報があるので、確認してから訪問すると良いでしょう。
撮影スポット名 | あわじ花さじき |
住所 | 〒656-2301 兵庫県淡路市楠本字上山2805-7 |
アクセス | 【車の場合】 神戸淡路鳴門自動車道「淡路IC」より約12分 神戸淡路鳴門自動車道「東浦IC」より約10分 【電車+バスの場合】 JR「舞子駅」・山陽電鉄「舞子公園駅」から高速バス「東浦バスターミナル」へ行き、タクシーで約5km |
入場料 | なし |
URL | https://www.hyogo-park.or.jp/hanasajiki/ |
駐車場 | あり |
⑦神戸ポートタワー
赤い鼓型のランドマークタワー。
神戸ポートタワーは、メリケンパークの一角にそびえ立つランドマークタワーです。和楽器の鼓(つづみ)を彷彿とさせるユニークな外観は、世界初の「パイプ構造」を採用。対岸からは、海と空の青にパイプの赤が映える印象的な1枚を撮影できます。展望室から望めるのは市街地や港、六甲山の大パノラマ。タイミングが合えば、港に大型客船が停泊することもあります。夜になると周囲がライトアップされ、ベイサイドエリアの夜景撮影スポットとして大人気。24mm以下の広角レンズを使用するのがオススメです。
撮影スポット名 | 神戸ポートタワー |
住所 | 〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町5-5 |
アクセス | 【車の場合】 阪神高速3号神戸線「京橋IC」より約5分 阪神高速3号神戸線「柳原IC」より約10分 【電車の場合】 JR「元町駅」より徒歩約15分 |
入場料 | 大人:700円 小人(小学・中学・高校生):300円 |
URL | http://www.kobe-port-tower.com/ |
駐車場 | あり |
⑧新舞子浜
干潟に広がる朝日のグラデーション。
新舞子浜(しんまいこはま) は、瀬戸内海に面する遠浅海岸です。普段は4〜6月頃の潮干狩りや夏季の海水浴でにぎわう海岸ですが、カメラ愛好家に人気のシーズンは12〜2月頃。干潮時刻になると500mに渡り干潟が広がり始め、ちょうど日の出の時刻と重なるため、干潟が薄紫色から赤色に染まっていく神秘的な光景を撮影できます。オススメの撮影ポイントは、高台にある無料駐車場。シーズンになると多くのカメラ愛好家が三脚を立て、撮影に勤しみます。
撮影スポット名 | 新舞子浜(しんまいこはま) |
住所 | 〒671-1301 たつの市御津町黒崎1414 |
アクセス | 【車の場合】 姫路バイパス「中地IC」より約25分 山陽自動車道「龍野IC」・「龍野西IC」より約30分 【電車の場合】 山陽網干線「網干駅」下車 |
入場料 | なし |
URL | https://www.hyogo-tourism.jp/spot/323 |
駐車場 | あり |
⑨南京町中華街
日本三大中華街の一つ。
横浜中華街・長崎新地中華街とともに日本三大中華街の一つとして数えられる、南京町中華街(なんきんまちちゅうかがい)。100軒を超える中華店舗が軒を連ね、食べ歩きグルメの街として人気があります。南京町では店先で豚まんなどグルメを提供している店が多く、スナップ撮影にピッタリです。また、中国の旧暦正月である「春節」やメイクが特徴的な古典芸能を模したパレード「中国史人游行」など、中国に関連するイベントが開催され、日本にいながら異国情緒を感じる1枚を撮影できます。
撮影スポット名 | 南京町中華街(なんきんまちちゅうかがい) |
住所 | 〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通1-3-18 |
アクセス | 【車の場合】 阪神高速道路「京橋IC」 【電車の場合】 地下鉄山手線「県庁前駅」下車、徒歩約7分 JR神戸線・阪神電車「元町駅」下車、徒歩約5分 「阪急神戸三宮駅」下車、徒歩約10分 地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前駅」下車、徒歩約2分 【船の場合】 中突堤旅客ターミナルから東へ徒歩約15分 |
入場料 | なし |
URL | https://www.nankinmachi.or.jp/ |
駐車場 | あり |
⑩神戸市立森林植物園
季節の花と野鳥を撮影できる植物園。
142.6haの敷地を誇る、神戸市立森林植物園。園内には、北アメリカ・ヨーロッパ・アジア・日本など、世界の樹木がエリアごとに立ち並んでいます。紅葉の名所として有名で、毎年11月頃になると38種・約3,000本が赤く染まり、特別ライトアップが開催。また「あじさい園」では六甲山の幻の花「シチダンカ」が開花し、他のエリアでは350品種・約50,000株ものシャクナゲやツツジを撮影できます。植物だけでなく、自然の中で生息する野鳥を撮影できる点も魅力です。
撮影スポット名 | 神戸市立森林植物園 |
住所 | 〒651-1102 神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2 |
アクセス | 【車の場合】 阪神高速「箕谷IC」より約10分 【電車の場合】 神戸電鉄「北鈴蘭台駅」より無料送迎バスで約10分 |
入場料 | 大人(15歳以上):300円 小人(小・中学生):150円 |
URL | https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/ |
駐車場 | あり |
兵庫県の撮影にオススメの機材
カメラ
兵庫県では、風景や建築物だけでなく、飛行機や野鳥など動きの激しい被写体を撮影することもあります。オートフォーカス性能が高く、ボタンが豊富で設定を変更しやすい中級機以上の一眼レフカメラがオススメです。
Canon EOS 7D Mark II
キヤノンが誇るAPS-Cフラグシップ機。
EOS 7D Mark IIは、APS-Cセンサーを搭載したキヤノンEFマウントの一眼レフカメラです。APS-C機のフラグシップ機という位置づけで、フルサイズの上位機種に劣らない操作性と性能の高さを誇ります。開発の段階で、モータースポーツや飛行機など動く被写体の撮影を意識して設計されたという本モデル。画像処理エンジンを2基に増やし、ミラー機構も新開発することで毎秒約10コマの高速連写を実現しています。さらに、動く被写体に強いオールクロス65点の位相差フォーカス機構を搭載。飛行機や野鳥撮影では、高速・高精度のオートフォーカスでストレスフリーな撮影を楽しめます。もちろん、定評のあるキヤノンの鮮やかな色再現で、風景撮影・花撮影もお手の物。兵庫県の撮影旅にピッタリの一台です。
EOS 7D Mark II スペック | |
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マウント | キヤノンEFマウント |
センサーサイズ | APS-Cセンサー |
画素数 | 2020万画素 |
ISO感度 | ISO100~16000 |
質量 | 820g |
■購入する場合は、260,611円(2021/2/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。
レンズ
広角域での風景や夜景撮影、望遠域での飛行機や野鳥撮影など、撮影シーンが豊富な兵庫県。フレキシブルに対応できる高倍率ズームレンズがオススメです。最大撮影倍率が高ければ、花などをテレマクロ撮影もできるので尚良いでしょう。
TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)
世界初22.2倍の圧倒的光学ズーム性能。
18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028)は、APS-Cセンサーに対応したタムロンの高倍率ズームレンズです。一般的にAPS-Cサイズ用高倍率ズームレンズは、望遠端が長くても300mmですが、本レンズの望遠端は驚愕の400mm。世界初の22.2倍光学ズーム・35ミリ判換算24-620mm相当という、他社の競合製品を寄せ付けない焦点域のカバー率を誇ります。さらに、最大撮影倍率が1:2.9もあるので、花や虫などをレンズ交換なしでクローズアップして撮影することも可能。長さ121mm・質量705gの小型・軽量ボディで、あらゆる被写体に対応できるフレキシブルさをもつ、旅レンズに最適な一本です。
18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028) スペック | |
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マウント | キヤノンEFマウント |
対応センサーサイズ | APS-Cセンサー |
焦点距離 | 18-400mm |
F値 | F/3.5-6.3 |
質量 | 710g |
■購入する場合は、67,796円(2021/2/11現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。
レンズキット
上記のカメラ本体(ボディ)とレンズがセットになった、GooPassオリジナルのレンズキットです。
Canon 高速連写一眼レフ&高倍率ズームセット EOS 7D Mark II + 18-400mm F/3.5-6.3
今回紹介した【カメラ】と【レンズ】を2つ同時に新品で購入する場合、260,611円+67,796円=328,407円かかりますが、この【レンズキット】なら、約95%オフの13,800円で1ヶ月間レンタルすることが可能です。
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額9,800円で1週間借りることができます。
まとめ
今回は「兵庫県のオススメ撮影スポット10選」をご紹介しました。日本の名城や西洋建築から植物や飛行機まで、多岐にわたるジャンルの被写体を撮影できるスポットが多い点が魅力です。竹田城の雲海や新舞子浜の干潟など、季節や時間帯を意識して訪れたい撮影スポットがあるので、ぜひ公式ホームページで情報確認をして撮影を楽しんでください。