【2020年最新】広角レンズで歪みのない写真を撮る5つの方法

「もっと広範囲の風景や夜景が撮影したい!」と思って手にした広角レンズ。いざ撮影してみると、標準レンズではなかった違和感を感じてしまう……という経験をした方は、少なくないと思います。実は、この違和感は「広角レンズ特有の写真の歪みやすさ」が関係しているんです。
そこで今回は、広角レンズで歪みのない写真を撮る方法を紹介します。しっかりと広角レンズの特徴を把握して上手に撮影すれば、自分が想像した通りの作品づくりが可能です。この記事を読んで、参考にしてください。

広角レンズとは

交換式レンズは、焦点距離によって、まったく違う写り方をします。では、広角レンズには、どのような特徴があるのでしょうか。

人間の視野より広く写るレンズ

広角レンズは、「人間が普段見ている視野角より、広い画角を撮影できるレンズ」です。35ミリ判換算の焦点距離50mmが、人の視野角に近い「標準レンズ」と呼ばれているので、それ以下の焦点距離のレンズが「広角レンズ」ということになります。一般的には、35mm以下が広角レンズ、21mm以下が超広角レンズと呼ばれているようです。

広い範囲にピントが合いやすい

広角レンズの1つめの特徴は、標準~望遠レンズと比べて「同じ絞り値で撮影しても、ピントが合う範囲が広い」ということです。夕景や夜景撮影といったシーンでは、ISO感度の上昇に伴う画質劣化を避けるために、できる限り開放側の絞りで撮影したいので、ピントが合う範囲が広いという特徴が役立ちます。
また、ピントが手前から奥まで合っていて、まったくボケていない状態を「パンフォーカス」といいますが、標準~望遠レンズでは、かなり絞り込まないとパンフォーカスにはなりません。広角レンズなら、そこまで絞り込まなくてもパンフォーカスにでき、絞り込んだことにより画質が劣化する「回折現象」を回避できます。」ただし、全くボケないということではないので、しっかりとパンフォーカスしたい場合は、絞り込んで(F値を大きくして)撮影をしましょう。

遠近感が強調され、ダイナミックな写真が撮れる

広角レンズ2つめの特徴は「被写体間の遠近感が強調される」ということです。つまり、手前にある被写体がより大きく、遠くにある被写体がより小さく写ります。これにより、写真全体を見たままの画より、ダイナミックに表現することが可能です。

魚眼レンズも広角レンズの一種

別物に思われがちな魚眼レンズも、実は広角レンズの一種です。撮像がセンサーの形と同じ長方形に描写される「対角線魚眼」と、センサー内に収まり円形に描画される「円周魚眼」があります。歪みなく広範囲を撮影することを目的として作られる広角レンズと違い、あえて歪ませることによって、超広角レンズよりも広い範囲を撮影可能。よって、魚眼レンズでは、すべての直線が曲線として描写されます。通常の撮影では、あまり出番がないレンズですが、作品づくりの幅を広げるためには有効です。

レンズで撮影すると写真が歪む理由とは?

レンズを使う上で、写真の歪みは避けて通れません。では、なぜ歪んでしまうのでしょうか。

その答えはレンズ構成で、凸レンズを使用しているから。

レンズの役割は「光を効率的に集めて、イメージセンサーに届けること」です。レンズには平面レンズと凸レンズが併せて採用されており、入ってくる光を屈折させることによって、イメージセンサーに集めています。
凸レンズは、虫眼鏡にも使用されている球面のレンズ。中央に厚みがあり、周辺に向かうにつれて薄くなっていきます。このような丸い形状のレンズに光を通すとどのように写るかは、スプーンの裏側に被写体を映している状況をイメージしてみると、わかりやすいかもしれません。被写体が丸く歪みますよね。つまり、場所によって厚みが違うレンズに光を通すということは、そもそも「直線を直線として写すこと自体が不可能である」といえます。それを、○群○枚という多数のレンズを使って、極力直線に写るように補正していますが、やはり100%補正は不可能で、歪みは避けられません。

広角レンズでは、どのように歪むの?

カメラを傾けた方向の反対側が広がる

広角レンズの歪みは、カメラを傾けた方向によって変わります。被写体に対して、上に傾けたら「写真の下側が広がり、上側がすぼまる」。逆に下に傾けたら、「写真の下側がすぼまり、上側が広がる」ことになります。これは左右方向でも同様です。
一見デメリットに見られがちですが、高層マンションを下から上に向かって撮影した場合、下側が広がって上側がすぼまるので、遠近感が強調されてダイナミックな写真にできます。

四隅が引っ張られる

写真の四隅が、外側に引っ張られるように歪みます。たとえば、市街地での撮影で、街灯などの直線の被写体が四隅に写り込んでしまった場合、斜めに写ってしまい、縦方向に写ることはありません。
こちらもデメリットのように思われがちですが、乗り物や商店街などといった被写体では、あえて四隅に被写体の直線を配置することで、見た目より長さを強調することが可能です。

広角レンズで写真を歪ませずに撮影する方法

では、どのように撮影したら、広角レンズでも歪みを抑えて撮影できるのでしょうか。その方法について説明します。

歪みが少ないレンズを使う

レンズの光学性能は、基本的に新しいレンズになるほど良くなるので、できれば最新のレンズを使用しましょう。また、周辺が歪みやすいということは、レンズの周辺を通ってくる光が少ないほうが、歪みにくいということ。つまり、直径が大きい大口径レンズのほうが、歪みが少ないといえます。広角ズームレンズだと、開放絞りがF4より大きいレンズの方がコンパクトで、気軽に持ち出せますが、歪みを気にするなら、F2.8通しのフラグシップレンズを使うのがオススメです。
ズームレンズと単焦点レンズで比べると、単焦点レンズのほうがズーム機構がない分、設計上余裕があり、光学性能が高い傾向があります。描写力に重きを置いていて、持ち運びが可能であれば、単焦点レンズの使用がオススメです。

極力、焦点距離が長いレンズを使う

広角レンズは、焦点距離が短くなるにつれて、歪みが大きくなります。よって、広角レンズの中でも、できる限り焦点距離が長いレンズを使って撮影をすることで、歪みを抑えることができます。
単焦点レンズを使用する場合は、14-21mmといった超広角レンズで被写体に寄るのではなく、28-35mmといった長めの焦点距離のレンズで被写体から離れるようにするのがオススメ。ズームレンズを使用する場合は、被写体から離れてズームをすることで、歪みが解消されます。

カメラを水平に構える

広角レンズは、わずかに傾けてカメラを構えただけで、その反対側が広がるように写真が歪みます。よって、被写体に対してカメラを水平に構えることが重要です。趣味の撮影では、手持ちでも問題ないですが、仕事として建築物などを撮影する際は、三脚に装着し、水準器で水平を確認した上で撮影したほうが良いでしょう。

真正面から被写体の中心を撮影する

歪みは、上下だけでなく、左右方向でも同じように発生します。左右対称の建築物などを撮影した場合、歪みが顕著にわかってしまうので、しっかりと真正面から撮影するようにしましょう。
また、真正面から撮影できていても、構図として左右の割合が均等ではなく、片側だけ四隅に写って引っ張られたように写ったら、非常にもったいない写真になってしまいます。歪みが少ない写真にしたい場合は、左右均等になるように被写体の中心を狙い、四隅に引っ張られないような位置で構図を決めましょう。

被写体に近づかずにトリミングをする

あまり推奨はしませんが「遠くから写してトリミングをする」という方法もあります。広角レンズでも、中央付近で写せば、歪みはあまりありません。よって、少し離れたところから、歪みの影響が少ない構図で撮影してトリミングをすれば、被写体に寄って撮影したのと同じ構図の写真になります。
ただし、トリミングをするということは、画素数を減らすということと同義です。あまりやりすぎてしまうと、画質自体が劣化をして、本末転倒になってしまいます。被写体をクローズアップして撮影をしたかったら、しっかり標準~望遠レンズに交換するようにしましょう。

撮影シーン別、広角レンズを使っても歪まない撮り方

ここでは広角レンズを使った撮影シーン別に、歪みを最小限にして撮影する方法を説明します。

集合写真では、中央に集まって高いところから写す

集合写真では、できる限り中央に集まって撮影することが重要です。ギリギリまで広がり、四隅に人を配置してしまうと、斜めに引き伸ばされてしまい、正しく写りません。また、広角レンズは遠近感が強調されてしまうことから、前後方向にも広がらないほうがよいでしょう。上下に角度をつけても歪むので、三脚や足場などの高いところに上がって、できる限り被写体を平面に写してあげることで、被写体同士の大きさと歪みを、最小限に抑えることができます。

建築物撮影には、ティルトシフトレンズを使う

建築物撮影では、レンズ内で光軸をずらすことができる「ティルトシフトレンズ」が使われることがあります。ティルトシフトレンズは、鏡筒の角度を変える「ティルト機構」と、鏡筒自体を上下に動かす「シフト機構」を搭載しており、主に建築撮影家といったプロが使用しているレンズです。カメラを水平垂直に保ったままでは、建物の上部が写しきれない際に、シフト機構で鏡筒を上側にずらすことで、カメラの角度を変えることなく、構図に収めることが可能。また、ティルト機構は、テーブルフォトなどで角度を変更することによって、ピント面と歪みを調整する際にも使用されます。

広角レンズの歪みを補正する方法

写真が歪まないように、最低限気を使って撮影するのは、もちろん大事。しかし近年では、加工編集技術が進化しているので、補正機能を使って歪みをなくすことが可能です。補正は、主に以下の2つの方法で行います。

カメラ内の機能で補正する

カメラには、メーカーによって名称が違う場合がありますが、「レンズ光学補正」という機能が搭載されています。これは、装着したレンズの歪みの情報をカメラ側が読み取り、補正をかけてくれるというもの。一眼レフカメラ用のレンズは、光学設計のみで歪みがないように作られているものが一般的ですが、ミラーレス一眼用のレンズでは、小型化のために補正機能ありきで設計されているものが増えてきています。もし一度も使用したことがなければ、レンズ光学補正機能はオンにしてきましょう。
ただし、フィルムカメラやデジタルカメラの古い機種では、最新のレンズ情報が入っていない場合、補正機能が働かない可能性があるので注意が必要です。最新カメラを使用している場合でも、ファームウェアのアップデート情報は、こまめに確認しましょう。

パソコンの編集ソフトで補正する

AdobeのPhotoshopやLightroomに代表される写真編集ソフトを使用して、撮影後に補正するという方法があります。特にPhotoshopでは、写真にレンズデータが含まれていれば「広角補正フィルター」という機能で、簡単に歪みを取り除くことが可能です。またPhotoshopは有料ですが、現在各カメラメーカーから無料のRAW現像ソフトが配布されています。それぞれ使用してみて、気に入ったソフトを見つけてください。
ただし、あくまで編集ソフトの歪み補正は、どのような歪みも直せる万能薬ではありません。歪みの少ない撮影を心がけた上で、補助的に使用するのが良いでしょう。

まとめ


いかがでしたでしょうか。広角レンズは、標準や望遠レンズに比べ、歪みに対する意識が一段と求められます。しかし、上手に使いこなせば、人の視野を超えた圧倒的にダイナミックな写真が撮影可能です。しっかり特徴を覚えて撮影をすれば、きっと納得のいく撮影ができるはず。カメラを構える段階から歪みを抑えることを意識して、編集ソフトで微調整をない、納得のいく作品づくりを目指しましょう。

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