こんにちは、GooPass MAGAZINE編集部です!
今回は、長野県下伊那郡に位置する阿智(あち)村の撮影スポットを紹介します。
目次
阿智村とは
阿智村とは岐阜県中津川市との県境に位置する、長野県下伊那郡の村です。昼神温泉郷を持つ温泉街として親しまれてきましたが、特に注目を集めるようになったのは2000年代後半から。2006年に環境省主催の「全国星空継続観察」で、阿智村浪合地区にあるもみじ平天文村にて撮影された星景写真が、416の参加団体のうちもっとも良い数値が記録されました。これは天体観測に適した場所を調べる調査で、数値が良いほど夜空が暗く、星の観察に適している場所と認められるものです。以降、阿智村は「日本一の星空」と冠して、富士見台高原を利用した星見のツアー「星空ナイトツアー」を実施。2020年には「第3回 日本サービス大賞 地方創生大臣賞」を受賞するなど、輝く星空で村を活気づけてきました。そんな阿智村ですが、星空以外にも花桃や紅葉、雲海など様々な魅力があるのです。今回の記事では、1年を通して撮影を楽しめる阿智村のおすすめスポットを紹介します。
阿智村のオススメ撮影スポット
富士見台高原 ヘブンスそのはら
富士見台高原は阿智村と岐阜県中津市をまたぐ恵那山にある高原で、標高は1739mに及ぶ、中央アルプスの一部です。その中でも、もっとも観光客で賑わうのが、ヘブンスそのはら。冬はスキー場として、オフシーズンはゴンドラやリフトを利用して展望台から鮮やかな紅葉や雲海が望めます。10月中旬から11月半ばの紅葉シーズンには、標高差610mのロープウェイから段々と深まっていく紅葉が楽しめるでしょう。また、紅葉の季節と同時期に雲海が発生しますので、ぜひ早起きをして展望台へ向かってみてください。
月川温泉郷
阿智村は「花桃の里」としても知られ、4月下旬「園原の里 花まつり」の時期には県内外から多くの観光客が訪れます。花桃は観賞用に改良された桃であり、大正時代より木曽・妻籠宿・清内路村(現阿智村)の地域を渡って阿智村に伝えられました。国道256号線沿いには花桃並木が作られ、花桃街道と呼ばれています。花桃の撮影を楽しむには、園原地区にある月川温泉郷付近がおすすめです。
銀河もみじキャンプ場
満点の星空を撮影するなら、浪合地区にある銀河もみじキャンプ場がオススメです。銀河もみじキャンプ場内で撮影された星空の写真が、2006年の「全国星空継続観察」で全国1位に輝きました。市街地から離れ、周辺は山に囲まれているため光害がありません。村内でも特に暗い空を持つ浪合の地区は、星空撮影のスポットとして人気を集めています。銀河もみじキャンプ場は星空観察のみの利用も可能ですので、キャンプの経験がない人でも安心。日本一の星空の下で撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
阿智村のオススメ撮影時期や時間帯は?
春から秋にかけて絶景が楽しめる阿智村。花桃撮影をしたいのであれば、見頃は4月の下旬から5月の上旬です。4月の下旬からは「園原の里花まつり」が開かれ、街道沿いに植えられた白やピンク、紅の花桃並木が一斉に花を咲かせます。
星空の撮影は季節ごとに魅力が変わりますが、濃い天の川銀河を撮るなら、夏がオススメ。日が落ちて空が暗くなった20時過ぎから、南天に明るい天の川が現れます。月が出て空が明るい夜は、星空撮影に適しません。月齢カレンダーなどをチェックして新月やその前後、月が出ていない時間帯を選びましょう。
紅葉と雲海撮影は同時季に行うことができ、見頃は10月の半ばから約1ヶ月の間です。青空と色づいた木々のコントラストを味わいたいのであれば、撮影時間は空が澄んでいる午前中がおすすめ。雲海に関しては10月の下旬から1ヶ月の間、朝の5時からロープウェイが運行しますので、雲海撮影の際には利用してみてください。
阿智村の作例写真
日本で一番星が輝く村『阿智村』
Place:長野 pic.twitter.com/ARmdfLM9u8
— 大切な人と見たい!世界の景色 (@ra_tokyo) July 21, 2020
2017/04/27 撮影
今年は綺麗に咲いているのかなぁ🌸🌸#花桃 #花桃の里 #阿智村 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/64VxL7DGUi
— てるぴ (@terupk_photo) April 26, 2020
阿智村の撮影にオススメの機材
カメラ
阿智村ではさまざまな絶景を撮影できますが、今回は「日本一の星空」と呼ばれた夜空の撮影に適したカメラを紹介します。阿智村の空は大変暗く、ISO値を上げて撮影しないと星が写りません。カメラは高感度であってもノイズが少なく、画質を維持できるフルサイズ機や、高感度に強い機種がおすすめです。またレンズを空へ向けることで、モニター確認の際には屈む機会が増えます。できればバリアングルモニターやチルトモニターなどの液晶部分が移動できるカメラを選ぶと、足や腰に掛かる負担を減らせるでしょう。
SONY α7 III ILCE-7M3
広いダイナミックレンジと高い描写性能でバランスの良いミラーレス機。
2018年3月、αシリーズの三代目としてソニーが発売したフルサイズミラーレス一眼カメラ。新開発の「Exmor R(エクスモア アール)」CMOSセンサーが搭載された有効約2420万画素のα7 III ILCE-7M3は、高感度撮影であっても高い解像度とノイズ低減を備え、細部まで鋭く描写します。15EVのダイナミックレンジにより、ハイライト部分からシャドウ部分まで自然な階調表現が可能。暗所であっても黒つぶれの少ない写真が撮れる点は、星と風景を写す上で大きな利点です。α7 III ILCE-7M3には「ブライトモニタリング」と呼ばれる、暗所の中でもビューファインダー・液晶モニターで構図の確認ができるシステムが備わっています。これにより構図が確認しづらい夜空の撮影においても、撮影前にモニターを見ながら構図確認ができるようになりました。
暗所撮影に強いカメラであるとともに、自然で鮮やかな色再現、693点像面位相差検出AFセンサーによる高速かつ精度の高いAFなど、普段の撮影でも高い性能を誇ります。ボディも420gとコンパクトですので、旅行に所持しても苦にならないカメラといえるでしょう。
製品名 | SONY α7 III ILCE-7M3 |
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マウント | αEマウント |
センサーサイズ | フルサイズミラーレス |
AF測距点 | 693点 |
画素数 | 2420万画素(有効画素) |
常用感度 | 標準:ISO100~51200 |
シャッター速度 | 1/8000~30秒 |
本体の重さ | 565g |
その他機能 | 防塵・防滴、チルト液晶、Wi-Fi、NFC |
■購入する場合は、193,124円(2020/11/14現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額17,800円でレンタル可能です。
レンズ
星空撮影はカメラ以上にレンズが重要といっても過言ではありません。カメラに多くの光量を取り込める明るいレンズを選びましょう。特に光害の少ない場所での撮影では、F値が2.8程度まで解放できるレンズを選ぶのがポイント。超広角から30mmほどの広角レンズを使用することで、空に広がる天の川を収めることができます。
TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)
大口径ながら持ち運びに優れたコンパクトズームレンズ。
タムロンが開発したミラーレス専用の超広角ズームレンズです。F2.8まで開放できる大口径でありながら、全長が変わらないインナーフォーカスを採用したことで、よりコンパクトなボディを実現。重量は420gと軽量なものの、優れた光学性能は大型レンズに劣りません。ズーム全域で、画面の中心から周辺に至るまで収差の少ない描写を可能にしました。暗い夜空も描写できる明るさと、超広角の画角でも周辺部の歪みが目立ちにくい17-28mm F/2.8 Di III RXDは、星空の撮影に最適です。通常撮影でも2.8の開放F値は大きく柔らかなボケ味を作りだし、円形の絞り羽根で綺麗な玉ボケが味わえます。最短撮影距離は0.19mと短いため、大きく被写体に寄った撮影も楽しめる点も魅力的なポイントです。防塵・防滴加工で高い堅牢性も保持しているため、突然の悪天候でも安心して撮影に臨むことができるでしょう。
製品名 | TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) |
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マウント | αEマウント系 |
焦点距離 | 17~28mm |
F値 | f/2.8 |
レンズ構成 | 11群13枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.19m |
重さ | 420g |
■購入する場合は、93,500円(2020/11/14現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。
レンズキット
上記のカメラ本体(ボディ)とレンズがセットになった、GooPassオリジナルのレンズキットです。
SONY α7 III + 超広角ズームレンズ17-28mm F2.8セット
今回紹介した【カメラ】と【レンズ】を2つ同時に新品で購入する場合、193,124円+93,500円=286,624円かかりますが、この【レンズキット】なら、約91%オフの23,800円で1ヶ月間レンタルすることが可能です。
阿智村のアクセス
富士見台高原 ヘブンスそのはら
■住所
長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
【電車の場合】
JR東海「飯田駅」より路線バスで30分
「昼神温泉郷」で下車ののちタクシーで10分
【自動車の場合】
園原I.C.より5分(名古屋方面のみ乗降り可)
東京・長野方面は飯田山本I.C.より20分
月川温泉郷(花桃まつり開催場所)
■住所
長野県下伊那郡阿智村智里
【電車の場合】
JR東海「飯田駅」より路線バスまたはタクシーで30分
【自動車の場合】
園原I.C.より5分(名古屋方面のみ乗降り可)
東京・長野方面は飯田山本I.C.より25分
銀河もみじキャンプ場
■住所
長野県下伊那阿智村浪合1771-1
【電車の場合】
JR東海「飯田駅」より路線バス「こまんば」下車ののち、コミュニティバス浪合巡回「二又」下車
【自動車の場合】
飯田山本I.C.より25分
阿智村付近の宿泊施設
昼神グランドホテル天心
山間の静かな温泉郷・昼神温泉に位置する昼神グランドホテル天心。昼神の湯はとろっとした感触の柔らかな肌触りが特徴の、「美人の湯」と称される名湯です。強アルカリ性の温泉で肌を潤しながら、開放的な展望浴場からは昼神温泉を一望できます。お料理は厳選された旬の食材を使った会席料理のほか、和と洋の食事処が多数用意されており、予約制で特注料理にも対応。大自然に包まれた和室で、穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
住所 | 長野県下伊那郡阿智村智里331-5 |
アクセス | 園原I.C.(名古屋方面)または飯田山本I.C(東京方面)より10分 JR東海「飯田駅」下車ののちバスまたはタクシーで30分 |
電話番号 | 0265-43-3434 |
URL | https://hirugami-tenshin.jp/ |
1泊あたりの料金(1人) | 13,500円~(2名~のみ予約可) |
野熊の庄 月川
阿智村が「花桃の里」となるきっかけになった旅館・野熊の庄 月川。平成3年から月川の社長が旅館回りや村道沿いで花桃栽培を始めたことが、日本一の桃源郷の始まりとなりました。そんな野熊の庄 月川ですから、旅館を囲うように色とりどりの花桃が咲き誇っています。富士見台高原ヘブンスそのはらへ車で3分という立地条件の良さや、美肌効果のある湯量の多い温泉が掛け流しで味わえるのも魅力。花桃の季節にぜひ訪れたい温泉宿です。
住所 | 長野県下伊那郡阿智村智里4092-7 |
アクセス | 園原I.C.(名古屋方面)より5分 飯田山本I.C(東京方面)より25分 JR東海「飯田駅」下車ののちバスまたはタクシーで25分 |
電話番号 | 0265-44-2321 |
URL | http://gessen.jp/ |
1泊あたりの料金(1人) | 9,680円~ |