本州の中心に位置し、かつて織田信長が天下統一を目指すための本拠地にも選んだ岐阜県。飛騨山脈をはじめ、高い山々に囲まれた秘境スポットが多く、奥飛騨・下呂温泉などの温泉にも恵まれた土地です。古き良き歴史の名残と豊かな自然が融合する、岐阜県のオススメ撮影スポットを5選紹介します。
目次
岐阜県の撮影スポットの特徴について
今回紹介する岐阜県の撮影スポットでは、長い年月の間守られてきた街並みや集落、自然が作り出した美しい水辺の風景が撮影できます。風情ある江戸の雰囲気や日本の原風景など、非日常を感じたい方にオススメのスポットです。
アクセスや交通手段について
岐阜県の撮影スポットまでは自動車、またはバスを利用しましょう。駐車場やバス停が比較的スポット付近にあるため、降車後は気軽に向かうことができます。豪雪地帯ですので、冬にはスタッドレスタイヤ・チェーンなどの準備が必須です。
機材選びのコツ
観光客の多いスポットも存在するため、撮影の際には手早く構えられる軽量なカメラがオススメです。建造物や自然を緻密に描写したいのであれば、一眼カメラを選択すると良いでしょう。岐阜県の撮影スポットは、ライトアップや夜景も見応えアリ。高感度に強く、手ぶれ補正機構が付いている機材を選ぶと、三脚を持ち歩かずとも撮影ができます。レンズは広角から中望遠をカバーしているズームレンズであれば、観光客の多い街中であっても画角調整が簡単です。
岐阜県のオススメ撮影スポット5選
①白川郷
岐阜が誇る日本の原風景。
岐阜県庄川流域の一帯を総称する白川郷。合掌民家の独特な景観は、重要伝統的建造物群保存地区として選定されたほか、荻町・馬狩のエリアは、1995年に世界遺産登録を果たしました。今なお合掌造りの家々は住宅として使用されており、人々が日常生活を送る白川郷の集落には、失われつつある日本の原風景が生きています。毎年1月から2月にかけては、夜間のライトアップが行なわれる白川郷。雪景色を幻想的にする光景を一目見ようと、国内外から多くの観光客が訪れます。どこを切り取っても絶景になりますが、中でも人気の高いスポットは天守閣展望台。お食事処「天守閣」の前にある展望台からは、集落全体を見下ろすことが可能です。春には遅咲きの桜とのショット、夏には田園と合掌造り、秋には色づく周囲の山々、冬には一面の雪景色と、年間を通して白川郷の風景は感動を与えてくれます。メイン通り(白川街道)から少し外れた土地に建てられた、三つ子の合掌造りも情緒的。田園に囲まれ、初夏には田植え前の水田に合掌造りの建物が映る「逆さ合掌」が見られます。ぜひ晴天の日に訪れて、逆さ合掌を撮影してみましょう。
撮影スポット名 | 白川郷 |
住所 | 岐阜県大野郡白川村荻町 |
アクセス | 【自動車の場合】「白川郷IC」より約5分 または「荘川IC」より約45分 【バスの場合】JR「高山駅」より高速バスで約50分「白川郷バスターミナル」下車すぐ バスの詳細はコチラ |
入場料 | 無料(一部有料) |
URL | https://shirakawa-go.gr.jp/ |
駐車場 | あり/普通車1000円 |
②モネの池
まるで絵画のような世界。
岐阜県関市板取にある名もなき池・通称モネの池。灌漑用(かんがいよう)として名前もつけられないまま利用されていましたが、口コミで有名になり「モネの池」と呼ばれるようになりました。その名の通り、モネの代表作「睡蓮」を連想させる池です。透明度の高いエメラルドグリーンの池には白砂が沈殿し、ハスを中心に多くの植物が自生しています。また、飼育された鯉が泳ぐ様もモネの池の特徴。オススメの撮影時期は、ハスの花のピークである6月中旬から7月中旬です。11月中旬からは周囲のもみじが色づいて写り込むため、初夏とは異なる絶景を見せてくれます。池に架かる橋の対岸がベストポジション。晴れた午前中であると光の反射が抑えられ、静かな水面が撮影できるでしょう。雨天の翌日は池が濁ってしまうため、晴天が続いた日の朝が狙い目です。
撮影スポット名 | 名もなき池(通称:モネの池) |
住所 | 岐阜県関市板取白谷 |
アクセス | 【自動車の場合】「美濃IC」または「郡上八幡IC」より約40分 【バスの場合】JR「岐阜駅」よりバス(岐阜板取線)で「洞戸栗原車庫」下車。板取ふれあいバスに乗り換え「白谷あじさい園」下車すぐ ※バスの詳細はコチラ/バスの詳細② |
入場料 | 無料 |
URL | https://www.kankou-gifu.jp/spot/5094/ |
駐車場 | あり/無料 |
③飛騨高山の町並み
情緒あふれる岐阜の小京都。
江戸時代の面影を残す町並みが続く、岐阜県高山市のさんまち通り。かつて城下町として栄えた一帯は、国選定の重要伝統的建造物群保存地区に認定されました。趣ある江戸の建物が並ぶ町並みは、海外でも人気の高いスポットです。国内に唯一建物が現存する代官・郡代所である高山陣屋や、市街を流れる宮川沿いに毎朝開かれる朝市など、各所に伝統的な光景が残されている飛騨高山の町。さんまち通りだけでなく、昭和を感じる「飛騨高山レトロミュージアム」や、白川郷を再現した博物館「飛騨の里」など、市内には多くの見どころが存在します。交通機関も充実しているため、高山市内で古き良き日本を巡る旅を楽しんでください。
撮影スポット名 | 飛騨高山の町並(さんまち通り) |
住所 | 岐阜県高山市上一之町 |
アクセス | 【自動車の場合】「高山IC」より約10分 【電車の場合】JR「高山駅」より徒歩15分 |
入場料 | 無料 |
URL | https://www.hidatakayama.or.jp/ |
駐車場 | あり/50円~ |
④付知峡
清流に癒される自然豊かな秘境。
岐阜県中津川市付知町の山間に位置する付知峡(つけちきょう)。「森林浴の森日本100選」や「岐阜県の名水50選」に選定された緑あふれる付知峡は、糸を思わせる穏やかな観音滝や、ダイナミックに激しく落ちる不動滝など、いくつもの滝が見事な景観を作り出しています。青川の異名を持つ付知川は、水底が透き通るターコイズブルーで、周囲の森林と相まって、まるで一帯は異世界のよう。キャンプ場もあり、撮影のほかレジャーにも最適なスポットです。清涼感ある緑は秋になると鮮やかに色づき、渓谷を染め上げます。中でも、攻橋や本谷橋から見渡す付知川と紅葉がオススメ。周辺の遊歩道を歩きながら、紅葉狩りと撮影を楽しんではいかがでしょうか。
撮影スポット名 | 付知峡 |
住所 | 岐阜県中津川市付知町1区下浦地内 |
アクセス | 【自動車の場合】「中津川IC」より約50分 【バスの場合】JR「中津川」駅より約90分 バスの詳細はコチラ |
入場料 | 無料 |
URL | http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/kankou/spot/2018/03/post-5.html |
駐車場 | あり |
⑤金華山・岐阜城
織田信長・明智光秀ゆかりの城。
岐阜県岐阜市、金華山の山頂に位置する岐阜城。斎藤龍興(たつおき)が城主であった稲葉山城を織田信長が奪取し、岐阜城の名をつけました。現在の岐阜城は昭和31年に復興された建物ですが、岐阜市のシンボルとして多くの人に親しまれています。天守閣のある山頂は標高329mと高所なものの、1時間ほどで登頂できる登山コースも用意されている金華山。山頂まではロープウェイも通っており、より手軽に訪れることも可能です。城内最上階は抜群の見晴らしで、岐阜市内の全景や長良川、恵那山や乗鞍岳などを一望できます。夜には市内の町並みに明かりが灯り、岐阜県を代表する夜景スポットに。夜景を楽しみたい方は、春から秋に行われるナイター営業期間に訪れると良いでしょう。また、夏に開催される長良川中日花火大会は、金華山に登ると眼下に見下ろすことができます。日中だけでなく夜にも絶景が味わえる贅沢な観光スポットです。
撮影スポット名 | 金華山・岐阜城 |
住所 | 岐阜市金華山天守閣18 金華山頂 |
アクセス | 【自動車の場合】「務原IC」より約30分 【バスの場合】JR・名鉄「岐阜駅」よりバスで約15分「岐阜公園・歴史博物館前」下車 バスの詳細はコチラ 岐阜公園内から金華山ロープウェーで3分 山頂駅より徒歩8分 ロープウェイの詳細はコチラ |
入場料 | 金華山のみは無料 城内:大人 (16歳以上) 200円・小人(4歳以上16歳未満)100円 |
URL | https://www.city.gifu.lg.jp/3537.htm |
駐車場 | あり/310円 |
岐阜県の撮影にオススメの機材
カメラ
α6500 ILCE-6500 ボディ
暗所でも手持ち撮影とクリアな描写が可能。
APS-Cセンサーを搭載したSONY(ソニー)のミラーレス一眼カメラ・α6500。410gの圧倒的なコンパクトボディは日常に馴染み、旅先であってもアクティブに被写体へカメラを向けられるでしょう。グリップも握りやすく、手の小さな女性や子供でも撮影のしやすい構造です。約2420万画素のセンサーと、画像処理エンジン「BIONZ X(ビオンズ エックス)」が、高解像と高い集光効率を実現しました。風景写真であれば木々の細部や水の動きなど、緻密な部分も鮮明に記録します。ボディ内には光学式5軸の手ブレ補正機構を採用しており、手持ちでもクリアな夜景撮影が可能です。白川郷のライトアップや、金華山で岐阜市内の夜景を撮影する際に役立つでしょう。タッチパッド機能と呼ばれる、液晶モニターでスワイプをすると、AFポイントが任意の位置に動かせる機能も、よりスムーズで直感的な撮影に貢献しています。
製品名 | α6500 ILCE-6500 ボディ |
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センサーサイズ | APS-C |
画素数/動画サイズ | 2420万画素/4K対応 |
AF測距点 | 425点 |
ファインダー視野率/倍率 | 100%/1.07倍 |
常用感度 | ISO100~25600 |
シャッター速度 | 1/4000~30秒 |
本体の重さ | 410g |
その他機能 | 防塵・防滴、手ぶれ補正、チルト液晶、Wi-Fi、NFC、Bluetooth 4.1 |
■購入する場合は、64,900円(2021/2/10現在 カカクコム調べ・中古)となっているようです。
■GooPassなら月額9,800円でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》
レンズ
E 16-55mm F2.8 G SEL1655G
シャープとボケを兼ね備えた堅実的なレンズ。
APS-C機向けの標準レンズ・E 16-55mm F2.8 G SEL1655G。35mm判換算で、約24mmから82mmの広角、中望遠をカバーするズームレンズです。優れた光学性能を誇るGレンズらしい、高度非球面レンズ2枚、非球面レンズ2枚、EDガラス3枚を使用した贅沢な設計。諸収差を抑えた滑らかで崩れのない作品を仕上げます。ズーム全域でF2.8の明るさを保ち、絞るとキレのある描写が、開放では円形絞りによる美しいボケが楽しめる点が特徴。シャープさと柔和さを両立したバランスの取れた1本です。風景はもちろん、ポートレートやスナップにも幅広く対応するSEL1655G。重量を494gに抑えたボディは旅行の際も携帯しやすいため、シャッターチャンスの瞬間に素早く構えることができるでしょう。
製品名 | E 16-55mm F2.8 G SEL1655G |
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対応マウント | α Eマウント |
焦点距離 | 16~55mm |
F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.33m |
レンズ構成 | 12群17枚 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
質量 | 494g |
■購入する場合は、113,000円(2021/2/10現在 カカクコム調べ)となっているようです。
■GooPassなら月額13,800円でレンタル可能です。《月額入れ替え放題サービス》
※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額9,800円で1週間借りることができます。
レンズキット
SONY 手ブレ補正対応ミラーレス&F2.8通し標準ズームセット α6500 + E 16-55mm F2.8 G
今回紹介した【カメラ】と【レンズ】を2つ同時に新品で購入する場合、64,900円+113,000円=117,900円かかりますが、この【キット】なら、約89%オフの17,800円で1ヶ月間レンタルすることが可能です。※GooPassの『1Weekレンタル』なら月額9,800円で1週間借りることができます。
まとめ
定番の観光地・白川郷から、近年新しく注目され始めたモネの池など、岐阜県の撮影スポット5選を紹介しました。伝統が息づく街並みや自然を味わった後は、日本三大温泉の1つである下呂温泉や、飛騨牛・高山ラーメンなどのグルメを味わってみるのも良いでしょう。撮影とともに全身で岐阜県の魅力を感じてください。