フィルム時代から続く独特な色合いと、コンパクトなボディでカメラシェアを伸ばしているFUJIFILM(富士フイルム)。フルサイズのカメラは製造せず、Canon(キヤノン)やNikon(ニコン)といった他社メーカーとは異なる展開をしている老舗メーカーです。今回はFUJIFILMの魅力と、おすすめの単焦点レンズを紹介します。いずれも、コンパクトであることに重きを置いている、FUJIFILMの真骨頂が発揮されたレンズばかり。単焦点レンズが好きな方も、初めての1本が欲しい方もぜひレンズ選びの参考にしてみてください。
目次
FUJIFILM(富士フイルム)とは
1934年「富士写真フイルム株式会社」として、写真フィルム事業から始まったFUJIFILM。以降、デジタル化に移行した現在でも、コンパクトデジタルカメラや中判カメラ、そしてフルサイズ機を除く一眼カメラを製造してカメラ業界の中でシェアを伸ばしています。そんなFUJIFILMには、どのような特徴があるのでしょうか?
コンパクトで高いデザイン性
FUJIFILMには、フルサイズのカメラがありません。これはデザイン・コンパクト・高画質を重視しているため、コンパクト設計が難しいフルサイズ機は、FUJIFILMのコンセプトに合わないからです。APS-C機に集中し、扱いやすくより手軽に撮影を楽しめるカメラ作りが特徴。カメラボディは軽量でレトロなデザインが多く、女性人気が高いメーカーでもあります。
発色が独特
元々フィルムメーカーであるFUJIFILMは発色にこだわりがあり、少し青みがかった独特な色調表現が魅力です。フィルムシュミレーションと呼ばれる独自の機能で、フィルムカメラのような粒状感をデジタルでも表現できるのが、FUJIFILMが愛されている理由のひとつといえるでしょう。
FUJIFILM(富士フイルム)製レンズの特徴
FUJIFILM製のレンズは、小型で明るいラインナップが揃っています。コンパクトで画質重視の方針はボディだけでなく、レンズにおいても同様。特に単焦点レンズは幅広い焦点距離をカバーし、お手頃価格で手に入れることができます。安価であっても防塵・防滴・耐低温構造などを備え、性能を落とすことはありません。外観もアルミ削り出しの高級感あふれるデザインで、ユーザーの所有欲を満たします。
レンズマウントはXマウント・Gマウント
Xマウントはミラーレス一眼カメラ用のレンズで、XF・XCシリーズ専用のレンズです。フィルムレンズカメラ時代から支持されてきたフジノンの光学技術により、フルサイズ並の高画質を実現しました。
※Gマウントは、43.8×32.9 mmの大型センサーを搭載した、中判カメラ用のレンズです。
単焦点レンズとは
単焦点レンズとは、単一の焦点距離・画角を持つレンズのことです。ズームレンズと異なり撮影できる範囲がひとつに絞られていますが、大口径で明るいレンズが多い点が特徴。ズームレンズを使用してみて、好きな焦点距離が定まってきたら単焦点レンズを手にしてみてもよいでしょう。単焦点レンズには、次のようなメリット・デメリットがあります。
単焦点レンズのメリット
画質が良い
単焦点レンズは1つの画角に最適なレンズ設計で作られているため、ズームレンズよりも収差や歪みの少ない写真が撮れます。また、太陽光などがレンズで反射して色かぶりが起きるフレアや、光線になってしまうゴーストなどの発生を最小に抑えることが可能。そのため、ズームレンズに比べて画質が良い傾向にあります。
明るいレンズが多い
単焦点レンズの特徴として、大口径レンズと呼ばれる口径(レンズの直径)が大きいレンズが多い点が挙げられます。口径が大きいほど光を集める能力が高く、明るい写真を撮ることが可能です。そして、多くの光を集められるということは、シャッター速度を速くしても暗くなりにくいということ。手ぶれが抑えられるため、夜景撮影や屋内撮影などの暗いシーンで撮影が多い方におすすめできるレンズといえます。
コンパクト・安価な種類が多い
カメラのレンズは複数のガラスを重ねて作られていますが、ズームレンズと単焦点レンズでは使われているガラス枚数が異なります。単一の焦点距離だけに対応した単焦点レンズは、レンズの構成枚数が少ない傾向にあるのです。レンズ枚数が多くなるほど重さは増し、コストもかさんでしまいます。単焦点レンズは、シンプルな設計ゆえにコンパクトで、安価な価格で手に入るレンズでもあるのです。
単焦点レンズのデメリット
撮影画角が固定されている
単一の焦点距離しか持たない単焦点レンズでは、ズームができません。撮影をしていて「もう少し広い画角で撮りたい」「被写体を大きく写したい」と思った場合には、レンズ交換をするか自分で動いて撮影する必要があります。最適な画角を調整している間にシャッターチャンスを逃してしまうこともあり、ズームレンズよりも扱いが難しいレンズです。
交換レンズが必要になる
様々な画角での写真を撮ろうと考えると、広角・標準・望遠などの交換レンズが必要です。ズームレンズでは1本あればカバーできる焦点距離でも、単焦点レンズなら2~3本用意しないといけない場面も出てくるでしょう。旅行や登山など、荷物を軽くしたいシチュエーションでは、複数の単焦点レンズを持っていくのは難しいかもしれません。
FUJIFILM(富士フイルム)のおすすめ単焦点レンズ10選
フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR
解像度の高い大口径広角レンズ。
F1.4の開放値による大きなボケと、絞ることでキレ味の良いシャープな描写力を両立した大口径レンズ。特徴は、最短撮影距離がセンサー面から15cmという近接撮影ができること。被写体に近づいて撮影することで広角レンズでありながら浅い被写界深度を得られ、背景をぼかした豊かな表現を可能にしました。非球面レンズやEDレンズ、独自のコーティング技術を施し、逆光耐性やフレア抑制の高い高性能レンズです。
製品名 | フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 16mm |
F値 | F1.4 |
最短撮影距離 | 0.15m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 375g |
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フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR
コンパクトで軽量、スタイリッシュな広角レンズ。
わずか155gの小型軽量設計でありながら、外装には金属パーツを用いた高級感あるデザインを採用。画角は35mm判換算で24mm相当の、扱いやすいスタンダードな広角レンズです。防塵・防滴加工のほか、マイナス10℃までの耐低温構造を実現。悪天候時のスナップ撮影はもちろん、過酷なアウトドア下の撮影でも安心です。非球面レンズを採用した8群10枚のレンズ構成は、中心部から周辺部まで高い解像度を発揮します。高速AF機能が搭載されており、携帯性と相まってより手軽な撮影に向いているでしょう。
製品名 | フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 16mm |
F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.17m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 155g |
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フジノンレンズ XF23mmF1.4 R
普段使いに最適な大口径広角レンズ。
35mm判換算では35mm相当の焦点距離で、使い勝手の良い画角の広角レンズです。F1.4の大口径でありながら、質量は約300g・全長は63mm。コンパクトなボディが特徴です。FUJIFILM独自の多層コーティング処理であるHT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)加工を採用し、シャープな描写を実現しました。解放時には優しい印象を与える描写となり、円形7枚の絞り羽根で柔らかなボケ味を楽しませてくれるでしょう。ポートレート撮影をはじめ、料理や小物撮影など、日常使いに最適の1本です。
製品名 | フジノンレンズ XF23mmF1.4 R |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 23mm |
F値 | F1.4 |
最短撮影距離 | 0.28m |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
重さ | 300g |
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フジノンレンズ XF23mmF2 R WR
高い描写性能と快適な操作性を兼ね備えた軽量レンズ。
高い堅牢性を誇る約180gのコンパクトボディが魅力的な、スナップ写真や旅行など持ち運びに最適なレンズです。非球面レンズ2枚を含む6群10枚のレンズ構成により、ディストーション(歪曲収差)が補正され、画面の隅々まで歪みのない描写ができる点が特徴。インナーフォーカス方式で、静音かつ高速AFを実現し、被写体に素早くピント合わせが可能です。同じ焦点距離の「フジノンレンズ XF23mmF1.4 R」と比較すると、より力強くコントラストのある描写が期待できます。
製品名 | フジノンレンズ XF23mmF2 R WR |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 23mm |
F値 | F2 |
最短撮影距離 | 0.22m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 180g |
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フジノンレンズ XF35mmF1.4 R
あらゆるシーンに対応した標準レンズ。
2012年の発売以来、長年ファンに愛されてきたFUJIFILMの大人気レンズです。35mm判換算では50mm相当の画角を持ち、最大解放値はF1.4。美しいボケ感で被写体を引き立てます。特徴は全長約50.4mm・重量187gという携帯性に優れたボディで、撮影の自由度を高めてくれるはず。AF機能は決して高速ではありませんが、収差を抑えた高い描写性が、鮮明な作品を作り上げます。
製品名 | フジノンレンズ XF35mmF1.4 R |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 35mm |
F値 | F1.4 |
最短撮影距離 | 0.28m |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
重さ | 187g |
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フジノンレンズ XF35mmF2 R WR
シャープな描写で初めての単焦点レンズにもおすすめ。
35mm判換算では53mm相当の画角で、肉眼の見え方に近い汎用性ある標準レンズです。F2.0の開放値が、豊かなボケ味とシャープでキレのよい描写を両立しました。防塵・防滴加工とマイナス10℃の耐低温構造で、過酷なアウトドア環境にも適応。同じ焦点距離の「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」より、やや柔らかさを抑え、安定感を重視したFX35mmF2 R WR は、初めての単焦点レンズとしておすすめできる1本です。
製品名 | フジノンレンズ XF35mmF2 R WR |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 35mm |
F値 | F2 |
最短撮影距離 | 0.35m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 130g |
■購入する場合は、42,744円(2020/10/3現在 カカクコム調べ)となっているようです。
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フジノンレンズ XC35mmF2
高い汎用性でさまざまなシーンに使える標準レンズ。
全長46.5mm・重量130gの小型軽量設計でありながら、外装素材には金属を使用した、高級感あふれるレンズです。35mm判換算で53mm相当の画角はポートレート・スナップを中心に、さまざまなシーンで活躍するでしょう。柔らかな描写が特徴的で、特に近接時では美しいボケ味で被写体を浮き上がらせます。ネガフィルムのようなクラシカルな色調を楽しめる、FUJIFILMらしいレンズです。
製品名 | フジノンレンズ XC35mmF2 |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 35mm |
F値 | F2 |
最短撮影距離 | 0.35m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 130g |
■購入する場合は、23,742円(2020/10/3現在 カカクコム調べ)となっているようです。
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フジノンレンズ XF50mmF2 R WR
高速AFと高い描写性でスナップに最適な中望遠レンズ。
35mm判換算でおよそ76mm相当の焦点距離を持つXF50mmF2 R WR。中望遠の画角でありながら、39cmの最短撮影距離は、撮影の幅を広げてくれるに違いありません。FUJIFILM独自開発のX-TransTMCMOSセンサーの能力を最大限に引き出し、解像度の高いシャープで緻密な描写が可能です。色再現は堅実かつ鮮やかで、深い作品に仕上げます。また、F2.0の明るい開放値が生み出す、豊かなボケ味も魅力の1つ。優れた携帯性と高速AF機能を備え、ポートレート撮影やスナップ撮影に最適な1本です。
製品名 | フジノンレンズ XF50mmF2 R WR |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 50mm |
F値 | F2 |
最短撮影距離 | 0.39m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 200g |
■購入する場合は、44,352円(2020/10/3現在 カカクコム調べ)となっているようです。
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フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro
初めてのマクロ撮影に適した中望遠レンズ。
フジノンレンズでは珍しい、マクロ構造を持つ中望遠レンズです。非球面ガラス・ED(異常分散)ガラスを使用することで諸収差を抑え、美しいボケ味とシャープな描写を実現しました。花や植物・小物撮影だけでなく、ポートレートや風景シーンでも活躍できる汎用性が特徴。全長63.6mm、重量215gとコンパクトな設計で、携帯性にも優れた1本です。コスパの良さが人気の1つで、初めてマクロ撮影に挑戦する方にもおすすめできるレンズといえます。
製品名 | フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 60mm |
F値 | F2.4 |
最短撮影距離 | 0.267m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 215g |
■購入する場合は、62,268円(2020/10/3現在 カカクコム調べ)となっているようです。
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フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
高い解像性能と迫力あるマクロ撮影を実現。
等倍までの撮影倍率を持つXF80mmf2.8 R LM ois WR macro。フローティング構造によって、収差の出やすいマクロ撮影であっても、あらゆる撮影距離で精度の高いピント合わせと高い解像度を可能にしました。レンズ構成は球面ガラス1枚とスーパーEDガラス1枚、EDガラス3枚を使用した12群16枚。手ぶれ補正機能に関しても、手持ち撮影をアシストします。フレアやゴーストの抑制・逆光耐性もマクロレンズの中では最上位の性能を誇っている点が魅力です。防塵・防滴と耐低温構造、レンズ前玉にはフッ素コーティングによる撥水・防汚機能も搭載され、さまざまなシーンでの活躍が期待できるでしょう。
製品名 | フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro |
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マウント | Xマウント系 |
焦点距離 | 80mm |
F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.25m |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
重さ | 750g |
■購入する場合は、113,760円(2020/10/3現在 カカクコム調べ)となっているようです。
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まとめ
高画質とコンパクトを追求し、ユーザーに寄り添ったカメラ開発を続けるFUJIFILM。コストパフォーマンスがよく、身軽に撮影が楽しめる点が魅力のメーカーですね。交換レンズが必要な単焦点レンズであっても、コンパクトなFUJIFILMのレンズであれば2,3本所持することも苦ではないかもしれません。豊富なラインナップですので、お気に入りの焦点距離もきっと見つかるはず。FUJIFILMのレンズで、写真撮影をもっと手軽に生活の中に取り入れてみてください。
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