運動会は、頑張っている我が子の姿を見られる年に一度の貴重な機会。
上手に写真を写して、子どもの成長を記録したいですよね。
毎年たくさんの保護者が、綺麗な写真を撮るため朝早くから場所取りに奮闘しています。
しかし、いざ撮った写真を確認してみたらブレてしまっていた…なんて経験をしたことはありませんか?
一眼レフ初心者にとって、動き回る被写体を綺麗に写すのは難しいもの。
ですが運動会の撮影は、コツさえ掴めば意外と簡単にできます。
そこで今回は、運動会の撮影の前に知っておきたいコツと設定方法についてご紹介します。
目次
運動会で撮影する前に
運動会の本番は一回きりです。
大事な本番の撮影で失敗を防ぐためには、事前の準備をしっかりしておくことが大切です。
そこで、運動会の前に準備しておきたいことをご紹介します。
プログラムをしっかり確認しておく
運動会の前に、学校から配られるプログラムにはしっかりと目を通しておきましょう。
自分の子どもが出る競技に印をつけておくと当日に便利です。
プログラムには、グラウンドのどの位置でどの競技が行われるか大体の場所が記載されていることが多いです。
記載されていなければ子どもに大体の場所を確認しておくか、あらかじめグラウンドの下見をしておくと撮影位置に迷いません。
競技順番と場所をしっかり把握しておき、競技が始まるまでに余裕を持って移動しましょう。
2つ前くらいの競技から移動を開始し、ベストポジションを見つけてカメラの準備をしておくぐらいがちょうど良いです。
望遠レンズを使用する
運動会の撮影では、望遠レンズがとても役立ちます。
集団で行う競技では、周りにたくさんの子ども達がいるので近くで撮影することはできません。
また、運動会は保護者が撮影できる範囲を規制している場合が多いです。
そのため個人競技でも、思っていたよりも遠くから子どもの姿を撮影しなければいけないこともあります。
あまりに距離が離れていると「我が子を見つけられず、気付いたら違う子を撮影していた…」なんて失敗もありがち。
望遠レンズを用意しておけば、遠くからでも我が子を探し出して綺麗に撮影できるので便利です。
おすすめは300mm程度のレンズ、または250mmのレンズでも良いでしょう。
バッテリーやメモリーカードの予備を準備
運動会は朝の場所取りから始まり、夕方の閉会式まで長丁場になります。
張り切って朝からたくさん撮影していたら、大事な場面でバッテリー切れになってしまうことも。予備のバッテリーを忘れずに用意しておきましょう。
また、競技中のベストショットを撮影するために連写で撮影することも多いです。
「まだ容量が残っているから大丈夫!」と思っても、競技の度に連写を繰り返していると予想以上に容量を使ってしまいます。
大事な場面を取り逃がさないためにも、メモリーカードの予備は必須です。
おすすめの設定方法と一眼レフカメラで撮影するコツ
激しく動き回る子どもは、普通に撮影するとブレてしまい上手くいきません。
綺麗に写すには、設定と撮り方にちょっとしたコツがあります。
運動会でおすすめの設定方法をご紹介します。
スポーツモードを利用する
スポーツモードがあるカメラなら、このモードに設定しておくのがおすすめです。
一眼レフ初心者だと、自分で複雑な設定をするのはハードルが高いですよね。
しかしスポーツモードなら、シャッタースピードを自動で調整してくれるので難しい設定がいりません。
動き回る子どもを綺麗に撮影するためには、シャッタースピードの調整はとても重要です。
シャッタースピードとは、シャッターが開いてから閉じるまでの時間の長さのこと。
シャッタースピードの長さでどれだけの光を取り込むかが決まります。
「1/500」などと表示されますが、これはシャッタースピードが「1/500秒」ということ。
分母が大きいほどシャッタースピードが短いです。
シャッタースピードが長いほど光を取り込む時間が長くなるのでブレやすくなり、短いほどブレにくくなります。
かと言ってむやみに短くしても綺麗に撮影できるという訳ではありません。
シャッタースピードを短くすることで取り込める光の量が少なくなるので、暗い写真になってしまいます。
スポーツモードでは、このシャッタースピードを外の明るさに合わせて調整してくれるので、明るさを保ったままブレにくくなります。
AIサーボAFを活用する
オートフォーカス、略してAFは一眼レフ初心者の強い味方です。
AFにはワンショットAF、AIサーボAF、AIフォーカスAFの3種類の機能があります。
この中で運動会の撮影におすすめなのが、AIサーボAFです。
これはCanonでの表記で、NikonだとコンティニュスAFサーボと表記されます。
AIサーボAFは、目的の被写体にピントを合わせた後、そのままシャッターを半押しにしておくと、被写体にピントを合わせた状態を保ってくれます。
動きのある被写体を撮影するのに向いているので、運動会で子どもを撮影するにはぴったりです。
撮影するときはAFを中央1点にして、子どもが必ず真ん中にくるように合わせます。
このとき、ピントは顔に合わせるようにしましょう。
開会式や閉会式など静止している状態を撮影するときは、ワンショットAFがおすすめです。
NikonではシングルAFサーボと表記されます。
ワンショットAFは、シャッターを半押ししてピントを合わせたら、半押ししている間は最初に合わせた位置でピントを合わせ続けてくれる機能です。
ピントの位置が変わらないので、フレーミングし直して様々な構図で写真を撮影できます。
Tvモード(Sモード)を使用する
一眼レフ中級者、上級者の人におすすめしたいのがTvモード。
このモードでは、スポーツモードでは自動で調整してくれるシャッタースピードを自分で設定します。
自分が設定したシャッタースピードに対して、適正な絞り値(F値)を自動で設定してくれるので、より自分のイメージ通りの写真を撮影が可能に。慣れてきたら練習してみましょう。
運動会でのおすすめのシャッタースピードは1/500~1/1000秒の間。
曇り空の時はシャッタースピードを少し長めにして明るくしたり、逆に太陽が出ていて十分明るければ短くしたりして調整しましょう。
連写設定にする
運動会では、連写設定にしておくのがおすすめです。
動き回る子どもに対して、ベストタイミングでシャッターを切るのは至難の業。
特に徒競走やリレーなどの動きが速い競技は、狙い通りのタイミングで写真を撮るのは相当テクニックが無いと難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、「数打てば当たる」作戦です。
連写設定でたくさん撮った中から何枚かは、ベストタイミングで綺麗に撮れているはず。
本番は一回きりなので、ひとまずたくさん撮っておいて後で選別しましょう。
子どもの順番が来るまで練習しておく
一眼レフ初心者や普段あまり一眼レフを触らない人だと、ぶっつけ本番で挑むのは怖いですよね。
得に徒競走はわずか数秒。
あっという間に終わってしまうので、失敗できません。
そこで我が子の順番が来るまでに、他の子ども達を撮影して練習しておくのがおすすめです。撮影位置、シャッターを切るタイミング、明るさなど、試行錯誤を繰り返してベストな状態を作っておきましょう。練習しておくことで、我が子の順番が来たときに安心して撮影できます。
しかし「我が子が一番目に走るから練習できない…!」という人もいますよね。
そんな人は、他の学年の競技で練習したり、事前に公園で走ってもらって練習したりすると良いでしょう。
事前に少しでも練習しておくことで、本番は落ち着いて撮影できますよ。
競技別おすすめの構図
運動会では様々な競技があるので、それぞれの競技に合った構図で思い出を残したいですよね。
競技別におすすめの構図をご紹介します。
玉入れ
玉入れはしゃがんだり飛んだり、動きが激しい競技。
シャッターを切るタイミングを合わせるのはとても難しいです。
AFを活用して、常にピントを合わせておくようにしましょう。
玉入れではたくさんの子どもが密集するので広い範囲を写してしまうとどれが我が子だか分からないような写真になってしまいます。
そのため、望遠レンズを用いて我が子の上半身をアップにするように撮影するのがおすすめです。
徒競走
運動会といえば欠かせない徒競走。
徒競走では、スタート前と走っている最中、ゴールの瞬間の3つのシャッターチャンスがあります。
どのタイミングを狙うかによって待機するポジションも変わってくるので、事前に決めておきましょう。
ゴールの瞬間を撮影するなら、ゴールの前に待機してゴールテープにピントを合わせておきます。
ゴールテープを切る瞬間を逃さないように、「少し早いかな」と思うタイミングで連写でシャッターを切りましょう。
ダンス
幼稚園や小学校の運動会では、ダンスや応援合戦などの出し物をすることも多いですよね。
競技での真剣な表情とはまた違う、楽しそうな姿や華やかな衣装をしっかりと写真に残しておきたいもの。
ダンスや応援合戦では顔のアップだけでなく、全身が映るように少し引いた構図での写真も撮っておきましょう。全身のダイナミックな動きが分かり、後で見たときに楽しめます。
ベストポジションで撮影できるように、あらかじめ子どもにグラウンドのどのあたりで踊るのか確認しておくと良いでしょう。
運動会の撮影におすすめの一眼レフカメラ
さまざまな種類がありますが今回は2機種をご紹介します。
EOS 7D Mark II ボディ
動きの速い被写体でも残像感を抑え、よりなめらかな動画撮影が可能なフルハイビジョン60p動画を実現したほか、MP4形式にも対応しています。
FUJIFILM X-T100 ダブルズームレンズキット
約236万ドット・ファインダー倍率0.62倍の電子ビューファインダーや3.0型3方向チルト式液晶モニターを搭載。430枚の連続撮影やワイヤレス通信が可能です。
標準ズームレンズ「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」と望遠ズームレンズ「XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」が付いています。
一眼レフで運動会を綺麗に撮影するコツまとめ
今回は、運動会で子どもを綺麗に撮影するための事前準備、設定方法やコツについてご紹介しました。
年に一度の運動会は、親にとっても大イベントですよね。
貴重な機会だからこそ、失敗はできません。
運動会での撮影は、動き回る子ども達が被写体なので難しいように思えますが、一眼レフの特性をよく理解して設定すれば意外と簡単です。
しっかり綺麗な写真を撮影して、子どもの成長を記録しましょう。
【月額定額制で借り放題 ~GooPassを利用するメリット~】
最短1〜2日で、自宅までお届け。
レンタルしたい機材を見つけたら、まずは会員登録。注文後は、最短1〜2日で自宅に機材が届きます。
レンタル返却期限、なし。
「〜ヶ月以内に返却してください」などのレンタル期限はありません。借りっぱなしでもOK。好きな機材で、好きなだけ撮影できます。最短1ヶ月で返却可能です。
補償制度、あり。
通常利用による故障は自己負担なし。安心してお使いいただけます。
(※紛失・盗難の場合は実費をご負担頂きます)
レンタル中の機材は、一部無料で入れ替え可能。
GooPassは完全定額制のカメラレンタルサービスです。機材ごとにRankが設定されており、同Rank以下の機材であれば何度でも交換することができます。
30秒プロモーションムービー
一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ・交換レンズ・アクションカメラ・ドローンなど、カメラ機材が月額定額で入れ替え放題のサービス『GooPass』のプロモーションムービーです。