スマートフォンで手軽に写真が撮れる一方、それをきっかけに本格的なカメラを購入する方も増えてきました。
しかし、カメラをはじめたての頃はボタンや操作を覚えるのでも精一杯。一眼カメラを購入してみたものの設定方法がわからず、「思い通りの写真にならない」「スマートフォンで撮った写真と変わらない……」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
カメラスキルを成長させる第一歩は、カメラの設定をマスターすること。ダイヤルごとに設定された撮影モードの特徴を覚えると、一眼カメラならではの撮影ができるようになります。
そこで今回は一眼レフ・ミラーレス一眼カメラの撮影モード(露出モード)の違いや、撮影シーンに合わせた設定方法を解説します。この記事を参考に、ぜひ自分の好みに合わせた撮影を楽しんでみてください。
購入する前にレンタルで試すこともできます。
GOOPASS(グーパス)では、1日あたり100円〜でレンタル可能!
機材選びに迷ったら、無料会員登録後、無料の機材相談もできます。
チャットやオンライン通話で、専門スタッフが最適な機材を提案します。
目次
撮影モード(露出モード)とは? どのメーカーも基本は5種類

デジタル一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラでは、『撮影モード』が選択できます。撮影モードとは、写真を撮る際の露出を決めるために、コントロールできる要素を選ぶものです。
カメラの上部にダイヤルが設置されていて、ダイヤルを回してカメラの撮影モードを変更します。ダイヤルにはアルファベットが1文字、ないし2文字表記されているだけなので、何を表すのか戸惑う方も多いかもしれません。しかし、撮影モードはカメラの基本設定において最も大事なポイントでもあるため、違いを理解して積極的に使っていきましょう。
カメラで設定できる撮影モードは大きく以下の5つに分けられます。
- オート(AUTO)モード
- P(プログラム)モード
- A(Av)絞り優先モード
- S(Tv)シャッター速度優先モード
- M マニュアルモード
ダイヤルの表示はメーカーによって多少異なりますが、備え付けられている機能は基本的に同じです。
カメラの撮影モードを設定してみよう

撮影モードを理解しておくだけで、シーンごとに最適なモードを選ぶことができます。
それでは各撮影モードの違いを見ていきましょう。
カメラの設定1:オート(AUTO)

オートモードはその名の通り、全ての設定をカメラが自動で行なってくれます。カメラをはじめたての方が最初に設定するモードかもしれません。
オートモードにすると、カメラは自動でシーンを解析し、どのような設定で撮影するのが最適なのかシャッタースピードや絞り値、露出など、写真を撮るうえで設定すべき項目を決定します。撮影者は撮りたい風景や人をファインダーの中にしっかりおさめて 、ピントを合わせることに集中すればOK。
「とりあえず写真を撮りたい」「複雑な設定は面倒」という方におすすめのモードです。
しかし、撮影する景色やシチュエーションによってはうまく撮れない場合があります。例えば、夜景ではフラッシュが自動でたかれてしまったり、暗すぎる写真になってしまったりすることも。また、シャッタースピードが周囲の明るさに応じて自動で設定されてしまうため、撮影時にぶれが生じる可能性があります。
すべてがカメラ任せで便利な一方、自分で変更ができないため撮影の自由さは少なめ。表現にこだわりたい方にはおすすめできません。
カメラの設定2:P(プログラムAEモード)

プログラムオートモードは露出に関して自動になるモードです。オートモードと同様、初心者が扱いづらいF値の設定やシャッタースピードを自動で設定してくれます。
シャッターチャンスを逃したくないシーンや、ゆっくりと設定を決められない場合におすすめのモードです。
オートモードとの違いは、ISO感度を変更して暗所でもブレにくい撮影ができたり、写真の色合いを変更するホワイトバランスを調整できたりする点。また、プログラムオートは露出を決めるとカメラがシャッタースピードとF値の組み合わせを決めてくれるものの、あとから2つの値を任意に変更できます。
露出を固定したままシャッタースピードやF値を変えて写りの違いを確認できるので、露出について勉強もしやすいでしょう。
しかし、オートモード同様に被写体の明るさに合わせて設定が変更されてしまうデメリットがあります。より自由度の高い撮影をしたい方は、次の3つの撮影モードがおすすめです。
カメラの設定3:A(Av)絞り優先モード

A(Av)とは『Aperture Value(絞り値)』の略で、絞りの開閉についてコントロールできることを意味します。絞り優先モードは、F値やISO感度、ホワイトバランスなど、シャッタースピード以外の項目を自由に設定できるモードです。
F値は写真の明るさを決定するだけでなく、背景のボケ量も調節できます。Aモードを覚えれば一眼レフカメラらしい柔らかなボケ写真も簡単に撮れるので、絞りの調節はぜひマスターしておきたいところ。
ボケの量を自分で調節したい方におすすめのほか、動体や暗所撮影を除く幅広いシーンで活躍するモードです。
シャッタースピードはカメラが最適なところに合わせてくれるので、絞りの変更で写真の背景がどのように変化していくかを学べるでしょう。
構図決めを学んだ方は積極的にAモードを利用し、F値とそれによる写真の変化について知ることをおすすめします。
注意点は、F値を絞ると写真が暗くなるため、明るさを補おうとシャッタースピードが極端に遅くなる可能性があることです。『1/焦点距離秒』が手ブレを起こさない限界値といわれているので、覚えておきましょう。
▼F値について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
カメラの設定4:S(Tv)シャッター速度優先モード

Sモードはその名の通り、『Shutter(シャッター)』をコントロールするモードです。T、Tvと表記するメーカーもありますが、そちらは『Time Value』で、いずれも速度を決定する項目であることを意味します。
シャッター速度とISO感度、ホワイトバランスを自由に設定でき、絞り値のみカメラが自動で設定するモードです。
絞り値がボケを調節できる値だとしたら、シャッタースピードはブレを決める値ともいえます。素早い動きのものを止めて写したり、逆にあえて流れやブレを描写したり、シャッターの開閉時間を変えることで多様な表現が可能です。
動物やスポーツ、乗り物など、動きのある被写体を撮影する際に活用してください。
Sモードの注意点は、シャッタースピードを速くした場合に、絞りを開放しても適正露出を得られずに写真が暗くなってしまうことがあります。その場合は光の感度を上げるISOを調節して、適正な露出を得ましょう。
▼シャッタースピードについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
カメラの設定5:M マニュアルモード

マニュアルモードはシャッタースピードやF値、ISO感度、ホワイトバランスなど全ての値を撮影者が設定するモードです。
絞りやシャッタースピードを細かく設定できるので、オートやP、S、Aモードでは思い通りの露出が得られない場合でもMモードであれば撮影できるシーンがあります。たとえば花火や星空などの特殊シーン。AモードやSモードでも撮影可能なときでも、より自分好みに撮れるMモードで撮影する方もいます。
すべての設定を自分で決めるため、扱いが難しいモードではありますが、露出と設定の勉強をするには最適といえるでしょう。使いこなせるようになれば、より撮影の幅が広がり写真の楽しみも増えるはずです。
変更できる項目、できない項目を撮影モードごとにまとめてみました。
| オート | P | A(Av) | S(Tv) | M | |
| 絞り値(F値) | 自動 | 自動(手動も可) | 手動 | 自動 | 手動 |
| シャッター スピード | 自動 | 自動(手動も可) | 自動 | 手動 | 手動 |
| ISO感度 | 自動 | 手動 | 手動 | 手動 | 手動 |
| ホワイト バランス | 自動 | 手動 | 手動 | 手動 | 手動 |
| 露出 | 自動 | 手動 | 手動 | 手動 | – |
初心者におすすめの設定はPモードかA(Av)モード

デジタル一眼レフカメラに搭載された5つの撮影モードについてご紹介してきました。
この中で初心者の方におすすめの撮影モードは、P(プログラム)モードかA(Av)の絞り優先モードです。最近のオートモードは優秀なため、初めて一眼カメラで撮る方でもピントさえ合えば綺麗な写真が撮れます。撮りたいものが決まっていない方は、Pモードで「明るさを変えること(露出補正)」に慣れていくのがよいでしょう。
明るさやボケ量が調節できるAモードは汎用性が広いため、より自分好みの写真が撮りたくなってきた方におすすめです。
とはいえ、「野鳥が撮りたい」「星空が撮りたい」などと撮りたいものが明確な方は、それぞれの被写体に適した撮影モードを最初から学ぶのが上達の近道。被写体やシーンと撮影モードをセットに考えると、理解も早まるはずです。
カメラの基本設定を知ってステップアップを目指そう

今回は撮影(露出)モードの種類について解説しました。さまざまな撮影モードを知っておくと、撮れるシーンや被写体も増えます。また、自分の狙った通りの写真が撮れると、よろこびもひとしお。一眼カメラで撮る楽しみもどんどん深まっていくでしょう。オートモードも優秀ですが、F値やシャッタースピード、ISO感度を意識すると写真の上達にもつながるので、ぜひオートモード以外の設定も活用してみてください。













