近年は、スマートフォンのカメラでも綺麗な写真を撮ることが可能です。
その一方で、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラなど、本格的なカメラを愛用する人、趣味にする人が増えています。
そんな、多くの人を魅了するカメラが、どのように誕生したのか気になったことはありませんか?
今回は、学校の授業では教えてもらえないカメラの歴史を解説します。ぜひ、ご覧ください。
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目次
カメラの歴史その1〜カメラの原点

紀元前から、部屋の壁に空いた小さな穴を通過した光が、外の壁に上下逆の像を映し出す現象が知られていました。
当時の画家たちは、この現象を利用して、実際の風景を忠実に再現するための下絵を作っていたそう。
この現象を利用して作られた「カメラ・オブスキュラ」と呼ばれる装置が、カメラの原点といわれています。
カメラはラテン語で「小さな部屋」、オブスキュラは同じくラテン語で「暗箱」を意味します。

世界で初めて作られた初期のカメラ・オブスキュラは、中に人が入れるほど大きかったそう。
時代が進むにつれ、カメラ・オブスキュラは小さなサイズのモデルが登場し、小さな穴のかわりに凸レンズが用いられました。この小型化したモデルが、現在のカメラの原型です。
しかし、カメラ・オブスキュラがカメラの原点とはいっても、画家たちが手書きで模写するために風景を映すためのもの。感光材料(光を感じて記録できる材料)によって撮影できたのは、さらに後のことです。
カメラの歴史その2~手写しから撮影へ

カメラの元となるカメラ・オブスキュラの誕生から現在のような写真が生まれるまでには少し時間がかかりました。
1826年に、フランスのニエプス兄弟がカメラ・オブスキュラを改良し、道路舗装材として使われるアスファルトを利用した撮影に成功します。この時の露光時間は、8時間を要したそう。
その後、1839年にフランスのルイ・ダゲールが銀メッキした銅板を感光材料として使う「ダゲレオタイプ」という技術を開発しました。この技術は、8時間以上かかってしまっていた露光時間を、30分程度と大幅に短縮することに成功。
ネガの誕生
しかし、ダゲレオタイプの難点が焼き増しができないことでした。
それを解決したのが、1841年にイギリスのウイリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットに開発された「カロタイプ」。カロタイプとは、撮影でネガ(光の色や明るさが反転した画像)を作り、後からポジ(見た目どおりの色や明るさの画像)を作るという方法です。
この方法は、銀塩写真(乾板や写真フィルム、印画紙、銀塩などを感光材料として使用した写真術による写真)に用いられています。この技術によって、露光時間は2~3分と大幅に短縮されました。
また、日本に写真技術が伝わったのは、この頃。1857年、銀塩写真の研究を進めていた島津斉彬(しまづ なりあきら)が、写真の撮影に成功しました。撮影したのは自身の肖像写真で、日本人が撮影した初めての写真といわれています。
写真乾板の発明
1871年にリチャード・リーチ・マドックスが「写真乾板(感光材料の一種)」を発明。大量生産が可能で、露光時間をさらに短くできる写真乾板により、手持ちで撮影ができるほど、カメラのサイズが小さくなりました。
カメラの歴史その3〜ロールフィルム・二眼レフカメラの誕生

アメリカの実業家であるジョージ・イーストマンが、1885年に紙フィルムの製造を開始。そして1888年に、イーストマン・コダック社が、現在でも見られるロールフィルムを発売しました。
また、固定焦点一つとシャッタースピード一つの単純な箱型カメラも発売。100枚撮りのフィルムも用意されました。
このカメラが現在の使い捨てカメラ(フィルムカメラ)の原型といわれています。写真術を知らなくても、シャッターを押すだけで誰でも写真を撮ることができ、画像の焼き付けや現像(プリント)などの作業は全て会社側が行なうというものです。
1925年には、ドイツのエルンスト・ライツ社が、画面サイズが24×36ミリの小型カメラ「ライカI」を発売しました。このエルンスト・ライツ社こそ、現在でも世界的に有名なカメラメーカー「Leica」です。

実用的な二眼レフカメラとして登場したのが、1928年にフランケ&ハイデッケが発売した「ローライフレックス二眼レフカメラ」です。撮影するのに十分なコンパクトさであったローライフレックス二眼レフカメラは、長い間支持を集めました。
カメラの歴史その4〜デジタル一眼レフカメラの誕生

1948年にペンタリズムを用いた初めての一眼レフカメラ「カメラコンタックスS」が発売されました。
一眼レフカメラが主流の時代になり、日本企業も早々にカメラ業界に参入。1952年に旭光学工業(現RICOH)が発売したアサヒフレックスが、日本で最初の一眼レフカメラです。それに続いて1950年台に、NikonやCanonなど他メーカーも一眼レフカメラ市場に参入しました。
そして、一眼レフカメラがデジタルカメラとして生まれ変わったのは、実は1980年代になってからのこと。銀塩フィルムを使用したカメラから、映像をデジタルデータ化して記録メディアに保存するデジタルカメラの時代へと変化しました。
デジタルカメラが一般へ普及したことで撮影した画像をその場で確認でき、不要な場合は削除ができるようになりましたね。また、電子メールで送信したり自宅のプリンタで印刷ができるようになったりと、カメラの存在が一気に身近になりました。
カメラの歴史その5〜ミラーレス一眼カメラの誕生

私たちの生活を大きく変えることになった一眼レフカメラですが、重さや大きさがネックになっていました。
そんな悩みを解決してくれたのが、2008年にPanasonicによって開発された、ミラーレス一眼カメラです。
ボディ内部構造の違いによりコンパクト・軽量を実現したミラーレス一眼カメラは、カメラブームの火付け役となりました。

まとめ〜カメラの歴史を知って写真をもっと楽しく撮ろう

カメラの歴史を、原点から順を追って解説しました。
あたりまえのように感じるカメラですが、実は多くの功労者のおかげで、革新的な進化を遂げてきたことが分かったと思います。
カメラの歴史を学び、カメラを身近に感じることができたでしょうか。
スマートフォンのカメラでしか撮影したことがない方は、この機会にぜひ本格的なカメラを使ってみてください。

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