「センスのあるかっこいい写真を撮りたいのに、いつも似たような写真になってしまう」
一眼レフ初心者が陥りやすい悩みですよね。
そんなときは、構図を意識してみましょう。
被写体や自分の撮りたい雰囲気に合わせて構図を変えるだけで、一気に印象が代わり、センスのある写真になります。
構図にはたくさんの種類があるので、同じ被写体でも構図を変えるだけで様々な写真を撮影できます。
今回は、構図の種類とそれぞれの特徴についてご紹介します。
目次
構図はなぜ重要?
カメラマンとしてスキルアップするには、構図は欠かせません。
では、なぜ構図はそこまで重要なのでしょうか。
構図は簡単に言うと、「写真の主役を一目で分かるようにする」ためのもの。
何も考えず適当な構図で撮影すると、何を伝えたいのか分からないぼんやりとした印象の写真になってしまいます。
被写体に合わせて構図を考えることで、主役を際立たせてより魅力的に見せることができるのです。
構図は切り取る範囲だけのことではなく、被写体の大きさや配置なども重要な要素。
あえてフレームの隅に配置したり、小さくちょこんと配置したり、同じ被写体でも構図の工夫次第でがらりと印象が変わります。
構図を学ぶには
「構図を学びたいけど、どうしたら良いの?」という方も多いですよね。
ここでは、構図を学ぶための方法をご紹介します。
カメラの背面モニターを使って写真を撮る
一眼レフだと、背面モニターではなくファインダーを覗いて撮影することが多いですよね。
ファインダーから撮影したほうが外光の影響を受けづらく撮影には集中しやすいのですが、構図を学びたいなら背面モニターを使うのがおすすめ。
大きな画面で被写体を確認できるので、構図を意識しやすくなります。
「グリッド線」と呼ばれる縦横の格子状の線を表示しておけば、水平や垂直な写真もずれることなく撮影できます。
背面モニターにするとバッテリーが減りやすくなるので、撮影するときは予備バッテリーを用意するなどして備えましょう。
いろんな角度で被写体を写してみる
被写体を撮影するときは、撮る角度も大切です。
高いところから見下ろすように撮影することを「ハイアングル」、低いところから見上げるおうに撮影することを「ローアングル」と呼びます。
角度によって印象が大きく変わるので、いろいろな角度を試しながらたくさんシャッターを切りましょう。
自分の体を動かしながら、ベストな構図を見つけてください。
上手い写真を見て構図について勉強する
Instagramや写真集、ファッション雑誌など、上手な写真は色々なところで見ることができます。
上手い写真を見て、どのような構図で撮影しているのかを観察してみましょう。
そういった写真の構図は安定感があり、被写体の魅力を引き出して際立たせます。
お手本にしたい写真を見つけたら、まずは構図を真似してみましょう。
そこから被写体や撮りたい雰囲気に合わせて少しずつオリジナリティを持たせていくことが上達への近道です。
初心者が知っておくべき基本の構図
構図には、いくつかの基本パターンがあります。
初心者でも基本の構図に被写体を当てはめて撮影すれば、センスの良い写真になります。
ここでは、初心者が知っておくべき基本の構図を12種、ご紹介します。
被写体に合った構図を選んで、意図した表現ができるようになりましょう。
二分割構図
写真を縦や横に二分割する構図で、シンメトリーな写真におすすめです。三分割にするよりも被写体が際立ち、引き締まった印象になります。
ピントが合っている部分とぼかしている部分を二分割にすると、ダイナミックな写真になります。
二分割で撮影するときは、いかに水平・垂直を保って撮影できるかがポイントです。
グリッド線を上手く活用しましょう。
縦横だけでなく、斜めに二分割する方法もあります。
センスのある写真になるので、オーソドックスな二分割の構図に飽きてきたら試してみてください。
三分割構図
写真を縦横ともに三分割する構図です。三分割した線を「分割線」、交わる点を「分割点」と呼びます。
グリッド線で表示することができるので、慣れるまではラインを見て意識しながら撮影すると良いでしょう。
それぞれの線の交点に被写体を置くことで、被写体が複数のときもバランスが取りやすく安定感のある写真になります。
点ではなく、分割された面に被写体を置くのもおすすめです。
日の丸構図
中央に被写体を持ってきて、その他の要素はぼかして撮影する構図です。
初心者が撮影しがちですが、シンプルな分実は奥が深いのがこの構図。
適当に撮影していると不自然になってしまいます。
ポイントは、中心に被写体を置くバランス感覚です。上下左右に均等で十分な余白をつくるように注意しましょう。
画面いっぱいに主役を配置すると、ダイナミックな印象で中心の被写体を際立たせるができます。反対に小さく主役を配置すると、可愛らしく目を引く印象になります
ボケ具合や余白の広さを工夫して、被写体の魅力を引き出しましょう。
額縁構図
主役の周囲を、額縁や穴、窓を用いて囲む構図です。
人の目には、囲われているものに視線が誘導される「額縁効果」があります。この効果を利用して、枠内の被写体を強調するのです。
スマホの画面に表示させるのも効果的。視線は明るいものに自然と誘導されるので、囲むものは暗くして主役を明るく写すと目を引きます。
サンドイッチ構図
額縁構図の応用編で、上下または左右をサンドイッチのように挟み込む構図です。
周囲を引き締めて、挟まれた被写体を強調します。
両側に木が並んだ並木道や高層ビルの合間から見える空、路地裏の一本道などにおすすめです。
中央に立った人を際立たせることもできるので、ポートレート撮影にもぴったりです。
トンネル構図
トンネル構図は、トンネルの中からその先の風景を撮影する構図です。
周囲を暗くすることで、その先の明るい被写体へと視線を誘導して際立たせます。
被写体の色や明るさがパッと目に飛び込んでくるので、印象的な写真になります。
トンネルでなくても、周囲に生い茂る木と地面を利用したり、暗い坂道を上っていくイメージで撮影したり、様々な場面で使える構図です。
より奥行きのある写真を撮影したいときは、被写体をトンネルの先ではなく中に配置して、ヒキで撮影するのもおすすめです。
消失点構図
消失点構図は、奥行きのある写真を取りたいときにおすすめの構図です
点に向かって、2本の線がスッと伸びるように意識します。周囲を綺麗にボケさせると、効果的に被写体を際立たせられます。
消失点の位置はどこでも良いのですが、初心者は右上や左上に点を置くのがおすすめです。バランスが取りやすく、安定した構図を決めることができます。画面の中心に消失点を置く場合は、上下左右のバランスを意識しましょう。
立ちながらは撮影するとバランスが取りにくく難易度が高いので、少ししゃがんだり、レンズを下から上に向けたりすると線を意識して撮影しやすいです。
放射構図
奥に向かって狭くなっていくパースの収束点を利用した構図です。
奥行きや高さを表現しながら、視線を主役へ誘導します。
収束点は、画面の中央に置くと安定感が出やすいです。中央に視線を集めて目立たせたいときにおすすめです。
左右にずらすと動きのある写真になり、画面の外だと空間を広く見せてダイナミックな写真になります。
広角で撮影することになるので、道や線路などの風景写真に取り入れると良いでしょう。
三角構図
画面内の要素で、三角形を配置する構図です。
放射構図に似ていますが、より奥行きを出したいときや安定感のある写真を撮影したいときにおすすめです。
三角形は底辺が大きいため画面下に重心ができて、どっしりと安定感が生まれます。
三角構図には、平面的と立体的の2種類があります。
複数の被写体を三角形を意識しながら配置して撮影するときは「平面的三角構図」、ビル群や並木道など背景の線を三角に配置するときは「立体的な三角構図」です。
被写体によって使い分けましょう。
より目立たせたい被写体があるときは、三角形の頂点に配置しましょう。人の視線は頂点に誘導されるので、自然に強調できます。
逆三角形にすると、グラグラとした不安定な感じになります。おどろおどろしい雰囲気を表現したいときなど、意図して使うと新鮮な写真になります。
S字構図
画面内に「S」の字のようななだらかなカーブを意識して被写体を配置する構図です。
遠近感や奥行きを表現し、なめらかな曲線が柔らかさを演出します。
海岸線や川の流れ、山など、自然風景の曲線を際立たせたいときに使えます。
モデルさんのポーズに曲線を取り入れると女性らしい艶めかしい印象になるので、ポートレート撮影にもおすすめです。
C字構図
「C」の字のようなカーブを意識して被写体を配置する構図です。
S字構図と同様、なめらかな曲線がポイントになります。
S字よりもカーブの数が少ない分、コーヒーカップやスープ皿など丸い形を表現するのに向いています。
画面いっぱいにC字を配置すると円の一部が欠けているような図になり、ダイナミックな印写真に仕上がります。
対角構図
対角構図は、画面の対角線を意識して被写体を配置する構図です。
水平ではなく斜めにラインを意識することで、写真に動きやリズムが生まれます。
視線が手前から奥に誘導されるので、奥行き感を表現したいときに使える構図です。
複数の被写体を対角線のライン上に配置して撮影すると、一見無造作に置いたようでバランスの良い写真になります。
何の変哲もない風景写真や人物写真も、斜めにすることで変化を持たせて面白い写真を撮影できます。
構図をマスターして表現力アップ
今回は、構図の重要性と初心者が知っておくべき基本の構図についてご紹介しました。
被写体の魅力を最大限引き出してセンスある写真を撮影するためには、構図はとても重要です。
どこに配置するのか、どれくらい近づいて撮るのか。同じ被写体でも、構図によって印象は大きく変わります。
慣れてきたら複数の構図の型を組み合わせて、意図した表現に近づけることもできます。
まずは構図の型に当てはめて撮影しながら、感覚を身に付けていきましょう。
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